【参院選2019 大阪選挙区】「子供たちが安心して暮らせる日本を」梅村みずほ候補(日本維新の会)

 2人の子育てに奮闘中の梅村みずほ候補(41)は、母親目線で「子どもたちが安心して暮らせる日本を作る」と意気込む。また本学OBである梅村候補は、学生に対しては「自分の国を諦めないで」と呼びかける。

 

取材日=6月28日 (取材・写真=鶴)

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25回参議院選挙が7月4日に公示され、21日の投開票日に向けた選挙戦がスタート。大阪選挙区からは改選数4に12人の候補者が立候補した。本紙では6月26日までに出馬を表明した10陣営に取材を行い、若者目線で政策を聞いた。若者に関係する9つの質問を用意し、回答に応じて一部質問を加えた。

 

東徹(日本維新の会)太田房江(自由民主党)尾崎全紀(NHKから国民を守る党)数森圭吾(幸福実現党)亀石倫子(立憲民主党)佐々木一郎(労働者党)杉久武(公明党)辰巳孝太郎(日本共産党)にしゃんた(国民民主党)

※敬称略 50音順

※大阪選挙区からは他に足立美生代氏(オリーブの木)と浜田健氏(安楽死制度を考える会)が立候補しています。

 

※立命館大学新聞社としては、特定の政党や候補者の政治的主張に同意することはありません

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Q なぜ参院選に挑戦しようと思ったのですか?

 7歳と5歳の子どもを育てていて、「この子たちが成長した時に今の日本で大丈夫かな」と思ったことが出馬のきっかけです。子どもが生まれるまでは、政治に対して興味がありませんでした。

Q どういった部分で子供の将来が心配なのでしょうか?

 子どもを取り巻く不安が、私の中で渦巻いたのです。例えば、AIに仕事を奪われるという言説やSNSを中心とした犯罪に巻き込まれるリスクです。その不安は私だけでなく、周りのママも感じていたことなのですね。子どもたちが安心して暮らせる日本を、ママが自ら作っていかなければと思いました。

Q 政治家として、具体的にどう理想の社会を作りますか?

 「子どもたちの未来は日本の未来」です。その意味で日本維新の会は、幼児から大学までの教育費用を無償化する政策を打ち出しています。残念ながら、経済的理由で進学を諦める子どもが今の社会でもいます。平等に教育を授けることが、国の役目ではないでしょうか。

Q 梅村候補しか出来ないことは?

 日本維新の会として大学無償化を掲げていますが、それに加えてコミュニケーション教育を充実させたいです。日本人はシャイですよね。「ディベートしてください」という時にも弱いです。それは日本人の自己肯定感と繋がっていると思います。国語の授業はあるけれど、言葉の教育は活発に行われていません。日本では黙っていることが美化されますが、世界のスタンダードと真逆なのですね。それからいじめが問題になっていますが、相手の言葉を全て真に受けてしまう日本人は多いですよね。受けた言葉を取捨選択する方法を誰にも教わらないのです。その能力が無いと、苦しくなって自死を選ぶ子どもも出てきます。伝える力があったら誰かにヘルプを求められるし、それこそが生きる力なのです。その教育をおざなりにして、算数や英語を勉強しても生きていく力は身につかないでしょう。

Q なぜ今、出馬されるのでしょうか

 まず令和元年というのは大きいです。日本全体が活気づいた令和の始まりに何かが変わると私は信じました。そしてこれだけ大阪で維新の風が吹いている。知名度も政治経験もないけれど、自分の強い一念で動き出せば何かが変わるかもしれないというインスピレーションで出馬を決めました。

Q 政策の部分も聞いていきたいと思います。先ほど教育制度について言及されましたが、高等教育の無償化についての考えを教えてください。

 高等教育無償化は素晴らしいですよね。経済的理由で進学を諦めると、一生しこりを抱えて生きていくわけですから。理想としては全世帯に対象を広めるべきです。財源の問題もあるので、急務な部分から進めていくわけですが。

Q この法案の財源に消費増税分が使われるが

 消費増税には反対です。大阪維新の会が高校を無償化できたのは「身を切る改革」を行ってきたからです。増税無しにやってきたわけですね。これが素晴らしいと思うのです。結局、低所得者層からも吸い上げるわけですから、「お金がなければみんなに負担してもらおう」では何の解決にもなっていません。私は主婦ですが、家計が苦しくなったらスマホの料金プランを見直したり、住宅ローンを借り換えしたり自分の家でどうにかならないかを考えるわけですね。

行財政改革という視点になると思います。例えばレストランで子供と食事に行きました。子供が「650円のハンバーグを食べたい」と言った時に、お母さんは「299円のドリアで我慢するか」となるわけです。これが身を切る改革なのですよ。大阪のみんなに笑顔になってもらいたいから議員たちは「給料カットしようよ」と。それをやらずして「みんなに貰えば良いじゃない」では本末転倒なのです。徹底的に無駄がないかを見直して、それでも足りない時に増税すべきと思うのです。

Q 率直な感情ですが、議員報酬のカットは国民の溜飲は下げても、大きな額になるとは思えませんが。

大阪では議員が給料を3割カットしています。国も国民を笑顔にするために、仕事をしているわけですから、「自分の身を守る」というのは話が違いますよね。国会議員はまず給与2割カット。国家公務員の給与もカットしていく。

Q 国家公務員の給与カットは必要ですか?

サラリーマンの妻目線では、もらいすぎだと思います。国家公務員さんも国のためのお仕事ではないですか。逆を言うと給料が良いから公務員になるというのもおかしな話ですよ。パン屋さんは、パンで人を笑顔にしたいからパン屋になるわけですよね。公務員さんも人の笑顔が見たいから仕事をするわけですので、並の給料で良いのではないですか。

Q 公務員の給料をカットすると優秀な人材が流出する、ないしは公務員を志す人が減るのでは?

優秀な人材がそろっているのに、なぜ問題が噴出するのでしょうか。優秀な方の志が高いとは限りません。

「日本維新の会が目指すのは、自立する国民です」

Q 消費税は将来的に下げるべきですか?

 それはケースバイケースですね。改革を進めた上でどうしてもだめならお願いすることはあるかもしれません。維新の政策で立て直って「減税します」となればベストですが。

Q 少子高齢化が進行する中で社会保障制度を維持することは可能ですか?

 そこのあたりが維新の正念場ですよね。日本の社会保障制度は破綻しています。少ない人数でたくさんの高齢者を支えるのは普通に考えて難しいですよね。自分の人生は自分で面倒を見る。老後の資金も自分で面倒を見ることが最終的なゴールだと思っています。

Q そういう部分から漏れる人もいますよね。

 漏れないようにどう政策を進めていくかは専門外ですので、これから勉強して進めていきたいなと思います。

Q 年金制度が大きな争点となりますが。

 自民党も「年金ではダメだよ」と言っているわけです。制度自体が破綻していますので、大幅に変革する必要があると思います。ただ具体的にどうするかと聞かれた時に、どうこう言える知識を持ち合わせていないです。

Q 梅村さんはロストジェネレーションと言われる世代ですね。ワーキングプアの問題にはどう取り組みますか?

 ロスジェネ世代の中には「国が何もしてくれないのだ」とやさぐれていった人たちもいると思います。「裏切られた」と涙を流している仲間をたくさん見てきました。該当世代に対して雇用の優遇があっても良いと思います。ただ「人生を再建する」という気持ちが大事なので、お金をばらまくのは違うと思います。日本維新の会が目指すのは自立する国民ですから、チャンスは用意してあげるのが大切だと思います。

Q 最低賃金に関しての意見は?

最低賃金は個人的意見として、1500円以上になると雇用を踏みとどまる企業も出てくるのではないかと思います。結局、時給1100円でも働き手が仕事にやりがいを感じることもあります。それこそ夫の稼ぎがあるけど、給料以外の目的を持ってはたらきたいという人もいるわけです。そういう方だったら仕事内容が素敵だと思えば「1000円でも900円でも働きたい」と思いますよね。

Q 最低賃金に関しては国の先導ではなく、市場に任せるべきと?

私はそのように考えています。

Q アベノミクスをどう評価されますか?

経済のプロではないですが、主婦の体感として「恩恵を受けている人が周りにいない」ことが答えだと思います。やっぱり夫の給料も妻の給料も上がっていないです。

Q「庶民」という言葉を何度も口にされていますが、梅村候補の強みは「庶民感覚」ということですか?

私が持っているのは母親目線です。主婦として「家庭はこれほど切り詰めているのだよ。国の先生はどれだけ切り詰めているのですか」という所を問いただしていきたいです。子育て経験が豊富ですし、女性が抱える悩みや子育てのリアルを知っている部分が強みだと思っています。

Q 30年後の日本の青写真を教えてください。

私が目指すのは生まれてから天寿を全うするまで「この国で生まれて良かったな」という日本を作ることです。それは教育を十分に受けさせてもらえた。就職では行きたい業種にチャレンジする機会を与えられた。働く機会を与えられ、一生懸命社会に尽くした。高齢者になっても最後の1日まで安心して過ごせた。そう全ての人が思える社会です。

Q 最後に若者に期待することは何でしょうか?

自分の国を諦めないでほしいです。生活の不満を感じた時に「国が悪いから」と言うのではなくて、「自分で社会を変えたら良い」という目線を持ってください。私自身も国に対して何も期待していなかったし、自分で変えようとは思っていませんでした。でも維新と出会って「自分で国を変えられるかも」と期待を持てました。チャレンジしようと思ったからこそ、この舞台にいるのです。